2024年の秋に、健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化すると政府の発表がありました。
カードが一枚になるなら便利だと思う人もいるかもしれません。
また、カードに情報を集約することができるので、これまで受けてきた健診の結果や、薬の処方箋の情報などを他の病院や薬局に共有することができるようになります。
ただ、これまでもお薬手帳や、引き継ぎなどが丁寧に行われており、それほどメリットにはなっていません。今、マイナンバーカードの普及率は全国で約30パーセント。
「マイナポイント」として最大2万円相当のポイントがもらえるというキャンペーンで、作成する人たちもいます。
それでも、まだまだ普及率が高くないのか、このキャンペーンは9月末で終了予定だったのが12月末まで延長されました。
8月に、視覚障がいのある父が、マイナンバーカードを作成しようとしたところ、申請が却下されました。通知には「通常の表情ではない」との項目に該当するとのこと。
それでも、マイナンバーカード作成のためのブースで撮影したのに…。
視覚障がい者にとっては、まっすぐ前を見て写真を撮るのも難しいですし、困りました。
その後、一緒に撮影しなおして再度申請。
障がいがあるというような記載欄もあったので、それで再申請したところまた同じ理由で却下に。
「通常」と言われても、目が開かないのです。
電話で連絡をしたところ、大変失礼しました、ご事情分かりましたということで、手続きをしてもらいようやくカードを入手しました。
マイナンバーは個人情報集約として、情報漏洩が危険など様々な懸念があります。
それが、このカード作成にあたって差別的な扱いもあることが分かりました。
義務化になってしまったら、寝たきりの人、顔に何らかのケガや障がいがある人など、どうなるのでしょうか。
実は、あまり知られていない点です。
義務化に反対する理由の一つとして、問題提起していきます。
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